「ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット」アークティック・モンキーズ
今回は、2006年の注目新人バンド、アークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)の「ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット」を紹介します。
それにしても、やけに長いアルバムタイトルですね(笑)。
私がこのアルバムを最初に聞いた時の印象は、80年だなというものでした。
つまり、1980年代に出てきたロックのイメージを感じました。
実際彼らも「クラッシュ」「ザ・スミス」が好きだと言っているらしいので、影響を受けているのかもしれません。
では、80年代音楽がどういうものかを私の独自解釈で書いていきます。
70年に入り、ロックは成熟期になりました。曲のクオリティーが高まり、録音機材の発展もあり、いい音とバランスで音楽を聞くことができるようになり、レコードが売れるようになりました。
つまり、ロックがビジネスとして成立するようになってきたんですね。
となると、アーティストも、こんなことを表現したいとかこんなことを訴えたいなど、衝動としてのロックを横に置き、まず売れる作品を作るようになります。このあたりは、プロデューサーやレコード会社の意向もあるのでしょうが…。こういう事情で、ロックの形をしただけの魅力のない音楽が増えてきていました。
そこへ現れたのが、パンクムーブメントです。「ロックは死んだ」とセックスピストルズのジョン・ライドン(当時はこの名前でしたっけ?)が出てきたのは衝撃でした。しかし、ピストルズも仕掛けられたものだと後に(のちに)言われています。
70年後半はベトナム戦争も終わり、冷戦時代へと変わり、若者達はしらけていて、閉塞的な感じになっていました。ヨーロッパでは仕事に就かない若者も増えていました。なんとなく、最近の状況にも近いでしょうか。
パンクが出てきたことで、アンダーグランドシーンが爆発、次々とパンクバンドが現れました。当初は形式をどんどん壊していくバンドが多かったのですが、だんだんふくらみすぎた往年のロックが作り出した無駄をそぎ落とし、コンパクトでポップ、なおかつエネルギーも十分あるバンドが80年代に出てきました。
そういう雰囲気をこのアークティック・モンキーズは持っています。ほとんどの曲が3分前後でできており、楽器の構成もギター2本、それにベースとドラムです。おそらく、ライブもこのままやっているのではないでしょうか。
イギリスのバンドです。結成は2002年だそうです。2004年まではシェフィールドでライブをしたり、レコーディングをしていたようです。
2005年にファンによりデモ音源がインターネット上に公開され、話題を呼んだようです。同年5月 自主制作盤を発表しましたがすぐに売り切れたようです。その後、メジャーレーベルと契約しシングル「I Bet You Look Good On the Dancefloor」を10月に発表し全英1位になりました。そして、このアルバムが出ました。
全体的にはテンポよくまとまった感じですが、もちろんスローな曲もあります。音の抜き差しがうまいバンドだと思います。つまり、ジャジャジャーンと来たかと思うとすっとギターの音が止まりボーカルが始まりギターもまただんだんと出て来るという感じです。これが、かなり効果的におこなわれています。
ボーカルも魅力的です。ちょっとしゃがれ声ポイのですが、歌がよく聞こえるのがいいです。楽曲もよくできているので、ぜひ聞いてほしい1枚です。
メンバーは、アレックス・ターナー(Alex Turner) ギター・ボーカル
ジェイミー・クック(Jamie 'Cookie' Cook) ギター
アンディ・ニコルソン(Andy Nicholson) ベース
マット・ヘルダース(Matt Helders) ドラム
曲目
01 the view from the afternoon
02 i bet you look good on the dancefloor
03 fake tales of san francisco
04 dancing shoes
05 you probably couldn't see for the lights but you wewre staring straight at me
06 still take you home
07 riot van
08 red light indicates doors are secured
09 mardy bum
10 perhaps vampires is a bit strong but..
11 when the sun goes down
12 from the ritz to the rubble
13 a certain romance
へべれけCDレポート
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