「ガリバー」野狐禅
野狐禅(やこぜん)というグループを知っているでしょうか?実は、私はつい最近、知りました。
2006年の6月くらいに放送していた、NHK教育テレビ「トップランナー」という番組にゲスト出演していました。
その話と演奏を聴いて、私は、衝撃を受けてしまいました。
何よりも、曲のエネルギーがすごい。それで、ファーストアルバム・セカンド・そして新作のこの「ガリバー」を一変に購入してしまいました。
野狐禅は、北海道にある道都大学で知り合った竹原ピストルと濱埜宏哉(はまのひろちか)との二人組です。当時は、大学のキャンパスはオホーツク海側の紋別にありました。
ここは、トップランナーでの話を記憶で書きます。竹原ピストルはボクシングで大学へ入ったらしいのですが、音楽をやりたいと自分と全く違うタイプの人を捜してくれと頼んで紹介されたのが濱埜宏哉だったそうです。
この時は、これ1回だけで卒業までそれほど接点はなかったそうです。卒業後、一緒にやることになったようですが、最初は札幌と旭川を中心に活動をしていたようです。
結成が1999年9月、「生きてもないのに、死んでたまるか」ということで始めたらしいです。ダラダラ過ごしていることが、生きていないのと同様じゃないかと危機感に襲われこのまま死んでたまるかと二人の気持ちが一致したようです。
「生きてもないのに…」はファーストアルバムの「鈍色の青春」での最初に叫んでいます。
2001年からは、拠点を東京へ移し、全国でライブをするようになったようです。
2003年にメジャーデビューをし今に至ります。
竹原ピストルの強烈なボーカルとアコースティックギター、濱埜宏哉の素朴なピアノとコーラスが絶妙です。内容は、アングラ演劇的な感じでしょうか。
では、「ガリバー」についてです。全体には、まくし立てるような曲は少なくなっています。どちらかというと、落ち着いた感じの曲が増えました。
1曲目は「日々、割れた日々」です。これは、詩の朗読という雰囲気です。想像ですが、オープニングとして、強烈な感じの曲がほしいと作られたもののような気がします。ところで、タイトルの「ひび」はどちらも、傷の「ひび」ではなく、一日の「日々」であることに注意してください。
2曲目が「青春ゴーズ・オン」ですが、この曲を当初オープニングにしようとしていたのではないかと想像しています。ただ、野狐禅にしては健全すぎる?詞の内容で2曲目になったような…。
3曲目が「じゅうじか」ですが、この曲は気に入っています。教会の十字架と時間の10時をうまくかけて歌っています。前半が朝の10時後半が夜の10時。生活に追われ、外には街の教会の十字架が見える。くたびれている時にため息をつきながら「こんな時に一心不乱、神様にすがりつけるような強い人間であったら…」という歌詞が印象的です。
4曲目が「風来坊」。はっぴいえんどとは全然違う曲です。ふきのとうにも同じタイトルの曲があったかな?それとも違います。
彼女がいた頃は好き勝手にして困らせていたのに、彼女が出て行ってからはほっつき歩いたり好きな歌を歌うことができなくなり存在の大きさに気付くという男としては永遠の課題です。オープニングで、もしも罰ゲームで何かタトゥーを彫らなくてはならなくなった時に、迷わず彼女の笑顔を彫るよと、始まります。いつもふくれっ面をさせていたから…。
6曲目が「不完全熱唱」。野狐禅得意のまくし立てる曲です。メチャメチャやっているようで、しっかりとしたリズム感にうなります。
次が「東京マシンガン」。これは東京に長く住んでいる内に都会になじんでしまい若い頃に感じていた怒りも何もなくなってしまったことへの驚愕を歌っています。静かに始まり、さびで叫びます。
味のある曲が多いです。ファースト・セカンドもお勧めです。
収録曲
1. 日々、割れた日々 作詞 竹原ピストル 作曲 竹原ピストル 2:07
2. 青春ゴーズ・オン 作詞 濱埜宏哉 作曲 濱埜宏哉 3:51
3. じゅうじか 作詞 竹原ピストル 作曲 竹原ピストル 5:07
4. 風来坊 作詞 竹原ピストル 作曲 竹原ピストル 6:23
5. 秋月 作詞 濱埜宏哉 作曲 濱埜宏哉 4:04
6. 不完全熱唱 作詞 竹原ピストル 作曲 竹原ピストル 3:49
7. 東京マシンガン 作詞 竹原ピストル 作曲 竹原ピストル 6:11
8. ならば、友よ<アルバムバージョン> 作詞 竹原ピストル 作曲 竹原ピストル 4:32
9. 桜 作詞 濱埜宏哉 作曲 濱埜宏哉 3:22
参考にしたページ
野狐禅 [yakozen.net]
へべれけCDレポート
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